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INFO:
劇場版「銀河鉄道999」 漫画版アンドロメダ編を、コンパクトな形で再構成した全編新作のアニメ映画作品。1979年公開。原作の特徴であり醍醐味でもあった旅の途中で出会う様々な人間ドラマを描く要素は殆ど無くなり、純粋に鉄郎の葛藤と機械帝国との対峙を描く物語となっている。製作した東映動画は、設立以来、親会社の東映の下で劇場アニメ映画の制作をしていたが、本作が東映動画にとっての初の自社製作の劇場映画となる。 監督のりんたろう、キャラクターデザインの小松原一男、美術の椋尾篁のトリオは松本原作のテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』のスタッフであり、これを気に入っていた東映動画の今田智憲社長による指名である。従来、東映動画の劇場長編の監督を務めるのは社員のみで、社外の人間に監督を任せたのは初めてのことであった。当時はりんたろう監督の知名度が低いため、興行上の要請で看板としてネームバリューのある市川崑が監修として参加。市川は、脚本と絵コンテを見て「原作冒頭の鉄郎の母の死のシーンを回想に回して、旅立ちから映画をスタートさせる」等、りんたろうらスタッフにアドバイスなどをしている。 ストーリー構成は、制作当時までに原作で描かれてきた山場というべきエピソードを中心に再構成。原作・テレビでは旅立ち前の出来事であった機械伯爵との決戦が中盤に移動しているなど、時系列の入れ替えが大胆に行われている。999での旅を通じて描かれる鉄郎の成長とともに、『ハーロック』で登場するアルカディア号が、どういう経緯でトチローの意思を持つようになったのか、未完となっていた漫画『クイーン・エメラルダス』での、トチローを探す彼女の旅の結末なども本作では描かれている。 ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは、収録の際、野沢・池田共に感極まって泣き出し、他のスタッフももらい泣きしてなかなか進まなかったという。 劇場版銀河鉄道999エンディング曲『銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)』(ぎんがてつどうスリーナイン)は、ゴダイゴの11作目のシングル。1979年7月1日に発売。その後も元号を越え、幾度にわたり再発売が為されている。A面曲の副題は「A JOURNEY TO THE STARS」である。 作詞は奈良橋陽子(英語詞)・山川啓介(日本語詞)、作曲はタケカワユキヒデ、編曲はミッキー吉野。映画版『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999) 』(東映)主題歌。またTVスペシャル版においても、オープニングテーマとして、間奏部分がカットされた形で使用された。B面の「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」も劇中において使用されている。